MEGAMONITORシリーズ    小組織測定用レーザー組織血液酸素モニター、BOM-L1TRSF
概要
近赤外レーザー光組織血液酸素モニターで動物の脳、筋肉、皮膚、人間の皮膚の血液動態を測定することは困難です。この理由は、光の通過距離が短いと血液(ヘモグロビン)による近赤外光の吸収が少なくなるためです。本器械は赤色レーザー光を用いており、小さい体積中の血液動態を測定するのに適しています。

光ファイバーを通じてレーザー光を生体組織に照射し、ある程度離れた点で受光します。この受光した光は生体組織注の血液(ヘモグロビン)による吸収の情報を含んでいます。ヘモグロビンは酸素化型と脱酸素化型では光の吸収スペクトルが異なりますので、3種類の波長の異なるレーザーを照射し、各々の波長の光の吸収度合いの違いから酸素化型、脱酸素化型のヘモグロビン量を演算します。照射-受光間距離は数mmに設定できるので、測定深度は表面から1-5mm程度です。また、受光点を2点とし、その差から表面の組織の血液動態の影響を除いた測定値が得られます。測定している血液は検出体積内のすべての血液(動静脈)なので、動物の筋肉運動による酸素消費の程度も知ることができます。
          
特徴  1. 応答が早い。(平均時間 : 1sec)
 2. 小さい測定範囲 : 測定深度が1-5mm程度。
 3. 測定波長 : 635-690nm (3波長)
適する測定  1. 組織血液動態測定全般
 2. 筋肉の運動中の酸素消費
 3. 呼吸器疾患の確認

・BOM-L1TRSF (赤色) : 赤色レーザー光を使用し、3レーザーと2点受光のタイプ。深い部分だけを効率よく測定できるので、小動物の筋肉  の血液動態測定に適しています。
測定項目 組織酸素化血液量(Oxy-Hb)、組織脱酸素化血液量(Deoxy-Hb)、組織全血液量(Total-Hb)、組織血液酸素飽和度(StO2)の4種類。
2-1から斜線部分の血液動態が得られる。
2点受光
差分出力
 概念図
ディスク型プローブによる測定例

当社の2受光差分演算方式は、単なる2受光点の受光強度の比率からの演算ではありません。それぞれの点で得られる受光強度から、組織酸素化血液量(Oxy-Hb)、

組織脱酸素化血液量(Deoxy-Hb)、組織全血液量(Total-Hb)を演算し、その後に2-1の差分を計算します。この方式により、3つの波長がわずかに異なることに因るオフセット分を削除することが可能です。

表面からある深さまでの生体組織の血液動態を測定できます。測定項目は、組織酸素化血液量(Oxy-Hb)、組織脱酸素化血液量(Deoxy-Hb)、組織全血液量(Total Hb)、

組織血液酸素飽和度(StO2)の4種類。

測定項目 組織酸素化血液量(Oxy-Hb)、組織脱酸素化血液量(Deoxy-Hb)、組織全血液量(Total-Hb)、組織血液酸素飽和度(StO2)の4種類。
OMEGAWAVE,INC.
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